「(社)かながわ福祉居住推進機構」様にてセミナーを担当しました。
聴講者様は福祉関連の方々で、利用者様やご家族から、
残置の家財や現状のお住まいされている住まいの改善
のご相談を受けたりご担当される方なので、
皆さま真剣にお聞きいただいているご様子でした。
私たち遺品整理や生前整理の仕事は、
いつかは携わることがあるライフイベントですが、
なかなか適切で納得のいく整理というものは難しいかと思います。
また、若いうちは、他人事、別の世界の出来事のように
思いがちですが、誰もがたどり着く地点ということを
もっと世間の方に認識していただきたいと思っています。
人生の終日や一つの区切りの際に、
不当な損を被ったり、騙されたりという目に遭うことは
絶対に避けるべきです。
そのためには、ご本人やご家族はもちろんですが、
支える方々も、遺品や生前整理について
ある程度の知識が必要になってきます。
よく同業の方々から、そんなセミナーやったって
儲からないでしょ?と聞かれますが、
「人になにかを伝えよう」「社会に有意義な仕事をしよう」
「業界の適正化や地位向上に寄与したい」と思ったら、
コストや利益ばかり考えていてはできませんし、
セミナー事業については、その点を考えるつもりもありません。
負担に感じない範囲でできればよいのです。
私は「仕事は文化を創ること」でもあるとよくお話します。
いま私たちが快適に過ごせるのは、先人たちがそうした
文化や文明を築いてくれたからです。
私たちは、刻々と変わる時代の要請に対して、
新たな価値や仕組みを生み出し
既存の物を改善し、新たな文化と文明を
開発、開拓していかなければなりません。
こうした考え方が抜けてしまうと、
どんなに稼いでも、やりがいは得られないと思いますし、
先々の暮らしに明るさや希望はありません。
時には同業者が嫌うことも承知で発信しますが、
この考え方は社会に出た時から変わりませんので、
今後も自分なりに続けていくと思います。
株式会社エコロ・ダイレクト
望月 信久